家を建てるために!これだけは!(第9話)
≪ステップ2≫【土地契約】その契約、まった!もう一度考えよう!
【 CHECK1 】信頼度チェック!
クライアント物語編(2/3)
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◇ 【土地契約】 CHECK1 信頼度チェック!
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土地を購入する・・この決断は、家づくりのテーマのなかでは、場合によって
は、家の金額の2倍もする、かなり重要な大きな買い物です。
いままでの、クライアントとのやりとりで、見逃せないチェックポイントをお教えします。
表記中、一般の誠実な不動産会社ではあり得ない話であって、一部の倫理観に
欠ける不動産業者の話であることをご理解ねがいます。
私達も数社の不動産会社とお付き合いしていますが、下記に示すような不安感
を抱くような事は一度もありません。
不動産会社は土地を購入する方の代理人です。しっかり、プロとしての責務を
果たしてくれるでしょう。
──クライアント物語────────── Story-005 ─────────────
◇ 設計事務所では、建築条件付土地では建てられない理由
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建てようと試みるが、クライアントU氏と森川が挑む、横柄な建売会社との
やりとり(対決?)をお話します。
・・・・・それから、1週間後、その販売会社(不動産会社)にて面談を
しました。
U氏ご夫婦と森川と山本(DEN設計デザイナー2級建築士)で伺いました。
そこは・・・私の苦手な光景だった・・・剥製?・・奇妙な王将の大きな将棋
ゴマ?・・・小さな打合せテーブル・・・社長席の前にあるソファーは大きくて
革張り?・・・。
”感覚”で物事を判断してはいけないが、私は、その”感覚”でいままで設計
を進めてきた。
嫌な予感がしていた・・・
そしてその”小さな打合せテーブル”に三者合わせて7人が、体を寄せ合い、
打合せが始まった。
思っていた通りの”建売会社の社長”の横柄な対応が始まった・・・
社長:「普段は、弊社の設計部で建築士が設計したものを建てている。
今まで苦情を受けた事がない。それだけ皆に喜ばれているよ・・・。
・・・・DEN設計さんは、知っていますよ、事務所の前の道をよ
く通っているから・・・。」
( ”DEN設計を知っている”・・・
・・・・場所の事じゃないですよ!意味違いだ!・・・)
社長:「それでは、ウチの”優秀”な設計スタッフを紹介します。・・設計部長の
○○君。こちらが、ウチの”ホープ”の設計課長○○君・・・。」
一通り、自己紹介が終わったみたいだったので、こちらから・・
森川:「契約の状態ですが、社長のところでは自社で建設もされていますので
、三者契約(*1)で進めますがよろしいですか?」
こちらで用意した契約書を差し出したが、見た事がない様子だった。
少し、その契約書を眺めて、社長も目が覚めたようで、私に対しても敬語は
使ってくれるようになった。
社長:「契約書は、ウチで用意できますよ。
○○君、契約書を持ってきてくれ!」
持ってきたのは、普通の”請負契約書”、それは、単なる二者契約なので、
×です・・・
(かなりの感覚違いを感じているのは、私のほうだけだろうか・・・)
森川:「DEN設計が、設計監理契約を設計業務委任として契約します。
そして、建設をU氏の代理人として監理させていただきます。
そのための契約ですから、U氏は依頼者ですから”甲者”、
社長は建設を依頼されますから”乙者”、
DEN設計は、自ら設計したものを監理しなくてはいけないので、
U氏の代理人として現場を監理させていただきますから、”丙者”
として、三者協力の上で役務を遂行するための契約です。
書式は旧四会連合で発行しているものを使用します。」
ようやく、設計事務所が介入する建設を理解して頂いたようだ。
次に、品質レベルの話をDEN設計の他のクライアントの図面を広げて説明を
始めた・・
森川:「この図面には意匠・構造・設備・仕様書を含め100~150枚程度に表現
されています。
扉や家具、屋根や壁の納まりが書かれ、細かく寸法・仕様が決められ
ています。
このような条件で御社は対応できますでしょうか?」
すると、その設計部長○○さんが、平面図・立面図・仕様図の三枚の図面を
森川に差出して見せてくれました。
作業着を着た設計部長は、少し申し訳なそうにボソボソと話し始めました。
○○部長:「ウチでは、建物仕様が同じですから、この三枚で事は足りてしま
うんです・・・。」
そして社長は、少し面倒になったのか、DEN設計の図面をコピーさせて
ほしいと言われ、理由も無く著作のあるものをお渡しできない旨を伝えると・・
社長:「それでは、細かい話は、事務所に○○部長と○○課長を遣せます
ので、その時にまた、森川先生に、ご説明をお願いします。」
設計事務所と家をつくる事(社長のところでは面倒な話)を少し理解して頂い
たようだった。
その時、突然だった・・・・土地契約を迫る社長にU氏も困り果てていた・・・。
社長:「土地契約日ですが、来週の月曜日あたりはいかがですか?
他に買いたい人も、今のところいませんので、早いほうが
良いのでが・・」
U氏:「まだ、DEN設計さんと”御社に頼めるか、どうか?”を検討してい
ないのに契約はできません!」
森川:「御社の評価を私達が代理人として考慮させて頂きます。技術的な面・
工事費用の差額など、契約前にやらなくてはいけない事を優先させて
ください。
こちらのスケジュールを調整して連絡しますので、その時に設計部の
方と再度、技術面についての協議をさせて頂きます。」
最後まで、自社の考えを押し付け、契約を優先する社長だったが、契約をする
前に行う検討事項の多さや難しさを”計りにかけている”ようだった。
社長:「ウチでは、できない事はありませんから、よくウチの設計担当に教え
てあげてください。」
とりあえず、技術協議→DEN設計の判断→U氏決断→土地売買契約 という
、スケジュールで合意してもらい、その契約は、伸ばしてもらった。
──
[ポイント11]────────────────────────────
*1三者契約・・・ 民間(旧四会)連合協定幸司請負契約約款の事、
工事請負契約書の署名項目に、「丙・監理者」があり、契約時は、
設計監理者も立会い、この項目に署名捺印し、工事完了まで、
クライアントの代理人である監理者としての工事品質を守る契約形態。
DEN設計では、分離発注でも工務店一括請負でも、この三者契約を利用しています。
素人であるクライアントに代わり、工務店などの施工者や出来上がった品質のチェック
や、完成した工事量に対しての工事代金査定などを行う方法を採用しています。
その結果、ユーザーであるクライアントが得る完成品は、プロの目で見た厳格なものに
なり、より安全で納得できるデザイン住宅 を取得できる事となります。
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土地を含めたご相談も受け付けています。
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【建築家が語るデザイン住宅】について
設計事務所を開設して10周年を向かえたDEN設計、60組程度のクライアント
の「
家のデザイン
への思い」と建築家の体験記をお贈りします。あまり知られていない
その
デザイン住宅
が出来上がるまでに必ず遭遇する諸問題。建築法規や工事費
、近隣問題、心構えなどを、必要な部分をピックアップして説明していきます。
住宅設計
と言う専門分野であるため、難しい言葉など専門用語もたくさん出てきま
すが、たくさんの他WEBで紹介されていますので、詳細な説明は、最低限必要と
思われる事柄のみとさせていただきます。
このブログは、一方通行の発信媒体ではなく、皆さんの知りたい情報もたくさん盛り
込んでいきますので、ご要望があれば、連絡ください。
ブログの構成は、家づくりを進める上で必要になる知識を解説している【解説編】と、
その議題に対して実際にあった、クライアントとの出来事【クライアント物語】の
二部構成としています。
DEN設計一級建築士事務所
主宰 森川 稔
本文中
[ポイント○]
と明記されているところだけでも読んで見てください!
参考に必ずなると思います。
「クライアントとの物語」は、全てDEN設計にご相談にこられた方々との
実際にあったお話です。
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次回予告:
家を建てるために!これだけは!(第10話)
家をたてるには?いろいろ、本・WEBは、見たんだけど・・
やっぱりわからない・・と言う方、必見!!
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Posted by
m.morikawa at
10:23 午前
Edited on: 2010年10月26日 5:14 午後
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