設計の過程には、たいていの設計事務所で、基本設計⇒実施設計⇒設計監理
と言うプロセスになります。
そこで、基本設計とは、何か?を 今回は、お話致します。
まず、設計を依頼する上で、知っておきたい事、頼む為の資料を幾つか挙げて
起きます。
注):今回お話しする内容は、誠意をもって対応している数多くの設計の仕事を
紹介する事を前提とし、“全ての設計事務所が行う業務の話ではない”の
で、必ず各設計担当者に確認の上、ご相談を進めて下さい。
【その4】設計料とは?
ネットなどの情報化された現在でも、ハウスメーカーなどで「設計費はいりま
せん、無料です・・設計事務所に頼むと高くて・・」などと、担当営業マンが
、言葉巧みに、まるで請負金額を削っているように話している場合もあるよう
ですが、言葉を変えると「設計しなくても家が建つ」と言っているようなもの
です。
施主それぞれの夢や希望はどこに反映するのでしょうか?全て、巧みに仕組ま
れたハウスメーカーなどの受注方法に問題があるのです。
それは・・表向きの見積書のなかには出さないだけで工事費を膨らまして、
膨大なマージンや会社経費として、結局、施主にしわ寄せがまわってくるので
す。
そんな営業マンに、更に値引きをした見積書を見て喜ぶ施主も少なくないはず
、その値引き金額も最初から「対策費」として見積金額の中に入っているので
す。
更に、不動産屋さんから紹介を受けた場合、「提携店なので・・」と銘打って
見積金額に隠されたその“紹介料”も施主が知らない間に支払い、不動産屋さ
んが受け取る事になり、ハウスメーカーの利益は必ず確保されるしくみなので
す。
同じ「家づくりに携わるもの」として残念な限りです。
21世紀になった今でも、日本のダンピングや手抜きでもおこなえた高度成長
時代の名残を惜しみ続けているのでしょうか。ハウスメーカーなどの建設会社
の都合や思惑に、左右さたり、施主のことも全く知らないものに設計を頼むこ
とを考えてみて下さい。
本当に建設にかかわる費用とは何なのか・・工事費・諸経費・設計料なのです。
クライアントの思いを大切に実現させる事が私達の役務なのです、知名度向上
や利益優先社会に惑わさられ、本来の正しい家づくりは、メディアによって大
きく人の気持ちを変えてしまったようです。
ハウスメーカーの最終的な利益率は工事費の30~40%と言われています。
設計事務所の設計報酬料はどのくらいだと思いますか?
平均的な設計料は工事費の 10~15%位 が現状なのです。
ちゃんとした仕事を行える最低限を考慮していますが、この金額からかなり
少ない場合は適正な設計監理はできないと考えられています。
国交省通達を参考にしますと、設計事務所の現状よりはかなり高くなります。
これは、ちゃんと仕事をおこなえばそれぐらいかかるという数値ですからけし
て高いわけではありません。
文頭でお話ししたように、工事費の中に施主の知らない、理解できない金額が
入る"ハウスメーカーなど建設会社の家づくり”を選ぶのか?
それとも、純粋に
【工事費×設計報酬率=設計料】
と明確にフィーベースの算出ができる“設計事務所の家づくり“のどちらを選
ぶのか? が、一つの選択理由となると思います。
金額の明瞭化の違いだけではなく、ハウスメーカーなどの利益確保術は品質ま
で及ぶ事もあるのです。
つまり、利益追求のあまり、クライアントが選びたい材料もハウスメーカーで決
められたものを押しつけられ、下請への発注金額を切り詰めるあまり、技能レ
ベルの低下や職人さん達のやる気さえ奪ってしまうのです。
真面目に取り組む建設会社や工務店も変わり始めています、決して全ての企業
が、今回、お話ししたシステムではない事を理解して下さい。
こうした建設社会の中、中立な立場で物事を判断する国家資格一級建築士の
役務に対する報酬 として、設計料があるのです。
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