家を建てるために!これだけは!(第22話)
≪ステップ4≫ 【家をプランニングしてもらう!基本設計】
【その2】基本設計を依頼するのに必要なことは?
解説編(2/5)
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◇ 【家をプランニングしてもらう!基本設計】
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設計の過程には、たいていの設計事務所で、基本設計⇒実施設計⇒設計監理
と言うプロセスになります。
そこで、基本設計とは、何か?を 今回は、お話致します。
まず、設計を依頼する上で、知っておきたい事、頼む為の資料を幾つか挙げて
起きます。
注):今回お話しする内容は、誠意をもって対応している数多くの設計の仕事を
紹介する事を前提とし、“全ての設計事務所が行う業務の話ではない”の
で、必ず各設計担当者に確認の上、ご相談を進めて下さい。
【その2】基本設計を依頼するのに必要なことは?
基本設計を行う前に当然、幾つかの計画案を提案するのですが、今回は、分か
りやすく説明する為、計画案=基本設計とし相対的に必要とされることを説明
します。
1. 建設予定地住所
2. 敷地形状(明確に把握している事)
3. 必要とする間取り
4. 家族構成
5. 予算(わかっている場合)
<建設予定地住所・敷地形状>
一般的に自分の土地であれば、公図・地積測量図を用意し、敷地境界の位
置を現場で確認できること、敷地の所有者を確認できる事が必要です。
その測量図をもとに建物の設計を進めるわけですから、敷地境界が不明の場合
や敷地測量図がない場合は、測量事務所に測量を依頼し、隣地との敷地境界を
確定させておくことも必要です。
また、敷地の所有関係(借地、当事者以外の人・父の土地とか)についても家
族、親戚と十分な検討、調整をして、責任をもって設計者に提示できるように
しましょう。
調整不足の場合でもかくさずに正直に設計者に話して、進め方を話し合うよう
にすることが大事です。
<必要とする間取り>
部屋数やスタイルも大切ですが、その前に設計者にはあまり体裁にこだわらず
、建主の価値観(なにが大切かという事や大切に思う事)や正直に普段の建主
たちの生活のことを設計者と十分にコミュニケーションできるように、簡単で
はありませんが、大変重要なことですので時間をかけて考ることです。
<家族構成>
現在暮らしている家族は、当然ですが、将来的に予想される家族(長男が結婚
する予定、おばあちゃんが同居する予定など)、せっかくの良い機会だと思っ
て、家族みなさんで、話し合ってみてはいかがでしょうか?
これはいつも設計者の悩みの種ですが、遠慮し合っていて、工事が始まってか
ら多少なり吹き出してくる場合もあります。
<予算>
ご自分でも、予算を決められるのであれば、早めに正直に提示し、アドバイスを
受けることが出来ます。
わからないのであれば、用意できるお金やローンを組める最高金額は、銀行で
聞いておく事をお薦めします。
以上の情報をもとに、計画図を開始する事が出来ると思います。
当事務所でも、初めは、提案ベースで、1/100の縮尺で図面を作成し、そ
の図面を参考に、クライアントと打合せを重ね、最終的な基本設計図面を作り
上げるのです。
図面や模型の説明は、最初はわからないのが当たり前ですから、理解できるま
で何度でもかまわないので質問をすることです。よい設計者なら根気よく説明
してくれるはずです。
また、一般的に言えることですが、積極的に疑問をぶつけて関心を示した人の
方が、後々の不満は少ないように思われます。
私自身もこの打合せの時が設計プロセスのなかでも、エキサイティングで力が
はいるときです。
また、クライアントと設計者が、互いのおもいをぶつけ合いながら、信頼関係が
できるのもこの時なのです。
「家づくりはクライアントと設計者のコラボレーション(共同作業)が大事」だと
言う事を常に考えさせられます。
━━ [ポイント24]
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1.公図・地積測量図って?
土地を管轄している、法務局で正式に不動産登
記されたものです。法務局で、コピーをもらえます。謄本も入手しておく
事をお奨めします。(土地の抵当権状態・土地売買経緯・現在の持主がわ
かります。)
2.測量は隣地の持ち主と立会いの上、行います。これを怠ると隣地との紛争
原因となるだけではなく、近所の人間関係も損うことになる場合もありま
す。
3.自分の価値観や好きなもの悪いもの、設計者に期待する事など、基本設計
の段階では、思いのまま好き勝手に設計者にぶつけて下さい。設計者との
信頼関係も深まります。
4.予算はプロの意見を参考に、必ず自分で決めて下さい。普段の生活費や子
供の養育費など、設計者に伝えられるものは伝え、ローン返済金などは、
ご自分達に係わる将来設計に大きく係わってきます。
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ご検討は、慎重に、できれば、早いうちにプロのアドバイスを聞いたほうが良
いでしょう!
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【建築家が語るデザイン住宅】について
設計事務所を開設して10周年を向かえたDEN設計、60組程度のクライアント
の「
家のデザイン
への思い」と建築家の体験記をお贈りします。
あまり知られていない「
家づくり」に特化してお話していきます。
その
デザイン住宅
が出来上がるまでに必ず遭遇する諸問題。建築法規や工事費
、近隣問題、心構えなどを、必要な部分をピックアップして説明していきます。
住宅設計
と言う専門分野であるため、難しい言葉など専門用語もたくさん出てきま
すが、たくさんの他WEBで紹介されていますので、詳細な説明は、最低限必要と
思われる事柄のみとさせていただきます。
ブログの構成は、
注文住宅の家づくりを進める上で必要になる知識を解説している
【解説編】と、その議題に対して実際にあった、クライアントとの出来事
【クライアント物語】の二部構成としています。
DEN設計一級建築士事務所
主宰 森川 稔
本文中
[ポイント○]
と明記されているところだけでも読んで見てください!
参考に必ずなると思います。
「クライアントとの物語」は、全てDEN設計にご相談にこられた方々との
実際にあったお話です。
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次回予告:
家を建てるために!これだけは!(第23話)
≪ステップ4≫【家をプランニングしてもらう!基本設計】
解説編(3/5)
家をたてるには?いろいろ、本・WEBは、見たんだけど・・
やっぱりわからない・・と言う方、必見!!
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Posted by
m.morikawa at
3:03 午後
Edited on: 2010年11月19日 3:07 午後
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家をプランしてもらう