≪ステップ1≫
【資金計画】・【土地探し】・【設計者の依頼】は同時期におこなおう!
解説編(2/2)
この三つの作業は、常にトライ&エラーを繰り返し、ほとんどの方が、妥協点を見つけ、
【空想の世界】が【現実の形あるもの】に変わって行く重要な過程です。
夢は、その都度、変えてもいいし、曲げたくは無いものは、最後まで持ち続けましょう!
【設計者さがし】・・設計料は、いらない?
■ 設計事務所の場合・・・設計料は、施主との家づくりを行うパートーナーシップ料
設計とは、細部にまで関わり設計のプロデュースをし、本来あるべきスタイル、「施主と建築家の家づくりのコラボレーション」を 実現す為、日々努力しているものが、責任をもって行う職務。
弁護士や税理士と同様に、専門職である建築士の職務に対する建築士法による報酬です。
■ ハウスメーカーの場合・・・設計料は、請負金額の中に入っています。
設計料は、見積項目では出さず、全て、工事原価+施工経費+営業経費として、経費の中に含まれます。
工事原価とは?・・この金額は、外部工務店に支払われる金額、その工務店の経費は、すでにON(オン)されています。
施工経費、営業経費とは?・・会社運営費・営業社員の報奨金・営業社員給料 ・間接社員(総務・経理・設計・積算・建設・アフターメンテナンス社員) 給料・役員報酬などなど、全て含まれています。
── [ポイント4] ────────────────────────────────────
営業社員が、お客様より、要望を聞き、用意してあるプラン集をあてはめて、設計社員は、申請・作図・発注業務のみ。
その用意されているプランのクロス・カーテン・照明・限られた設備機器のみ、施主に与えられた選択肢なのです。
そうする事により、本来の報酬としての、設計料は極力抑える事ができます。
──────────────────────────────────────────────────
■ 建築プロデュース会社の場合・・・たくさんの建築家を有料サイトで呼び込み、コンペ方式でユーザーが希望する建築家を選び、プロデュース会社が工務店を決めます。
当然、担当するプロデューサーは、建築士やファイナンシャルプランナーなどの有資格者が、豊富な経験と知識で、依頼者をバックアップしてくれるのが、健全な建築プロデュース会社です。
── [ポイント5] ────────────────────────────────────
プロデューサーの目利きにより大きく左右される!
プロデュース会社に期待するのは、信頼と実績を重ねた優秀な設計者と施工会社を関連性を持たせ、円滑につなぐ事。
設計事務所と施工会社からのマージンを徴収する利益確保型から、依頼者を含めた4者の利益を追求してほしい。
──────────────────────────────────────────────────
■ 工務店(ビルダー)の場合・・・設計は、ほとんどが、外注の設計事務所などが、設計を行います。上記ハウスメーカーと同様に この外注費にも、経費はかかります。
ただ、中には、最初から、設計・施工を分離するなど、施主の負担を減らす為に、施主へ、その工務店が、設計者を紹介するケースもあります。当事務所でも、そう言う実直で、良心的な会社とは、長く付き合わせていただいています。
── [ポイント6] ────────────────────────────────────
品質を求め、頼れる工務店にも、設計力が求められる!
多様化する工務店の中には、建築家を取り込み設計力をあげ、プロデュース会社に匹敵するものや、工務店自身が高度な設計事務所であって自社完結型のもの、設計事務所側に大人気な頼れるものなど、依頼者のニーズに応えられる工務店が増えている。
──────────────────────────────────────────────────
三技一体で、最初の≪ステップ1≫は、進んでは戻り、戻っては進む事と、理解していただけたでしょうか?
そこで、施主の負担を考えれば、自分に合った、設計者やプロデューサー・営業(家造りを一緒に自分の目線に立って真剣に考えてくれる者)を見つけ、資金面・土地の問題・プランやデザインなどの、初期段階から、相談されるのが、望ましいでしょう。