家族が食事をしたり、ティータイムを楽しんだり、友人を呼んでワイワイする場所をどこにするか?
そこには、大きさはそれぞれですが、料理やグラス、食器が置けるテーブルのあるところに集まり長く居れるところじゃないでしょうか。
ダイニング・リビングと”呼び名”や”固定概念”に執着するのではなく、自分たち家族が住まう家だから・・・その住まい方に合わせた空間造りが大切だと思っています。
「ダイニングテーブルの大きさは?何人掛け?TVを見ながら食事をしますか?ソファーを背もたれにリビングテーブルで食事をする事が多いです」とか、クライアントによって、細かく違ってくるものです。
大事なのは、どのように過ごしたいか?どのように過ごせたら心地よいのか?だと思います。
今回のクライアントは、「リビングにはソファーは置きますが、ダイニングって最も長く居るところなので最優先にしたいです。」との事で、実にハッキリとした”過ごし易さ”をお考えになっているようでした。
そんなご家族へのプランを紹介します。
ご夫婦それぞれの寝室とお子様2人が住む空間・・・
1階は、収納を多めに設定し、夫婦の寝室とカーポート。
玄関横には、シューズクローゼット。
玄関ホールからは、誘われるような階段でカーポート上部に1.5階へ向かう。
1.5階・・・1階と2階の間に設けたスキップフローアーです。
子供が帰宅すると、キッチンに居る奥様は、半階下がった子供室への動きを感じる事ができます。
参考デザイン住宅
そのキッチンからは、吹抜けを持つダイニングや、リビング、アウターリビング(バルコニー)を望むことができます。
平面計画で家族の繋がりや空間の連動を構成し、断面計画では、その連動をボリュームによって、強弱をやさしくつなげていきます。
立面計画では、白い外壁にやわらかさを含ませた木を組み合わせました。
建物中央に配置した階段には、二つのトップライトから、やさしい明かりを落とすようにしました。
「建築家とデザイン住宅を建てる」をテーマに、クライアントの”夢と希望” を”現実”にあてはめ造り上げたひとつひとつのドラマが、自分らしい家を 生み出す感動。そんなントのストーリーをゆっくりとリアルにお伝えできれ ばと思っています。
プロである建築家と、始めての家づくりに取り組むクライアントとの距離が 近くなった瞬間に出来上がる個性的なデザイン住宅 。
そのデザイン住宅が出来上がるまでに必ず遭遇する諸問題。建築法規や 工事費、近隣問題、心構えなどを、必要な部分をピックアップして説明 していきます。
これから自分らしい個性的な家をお考えの方は、もちろんの事、建築家 を目指す学生や、建築に興味のある方々の勉強の参考になるよう心がけ ていきます。